2018年07月28日
小屋番ブログ 八ヶ岳オーレン小屋の星空観察方法
オーレン小屋では、普段都会では味わうことのできない圧倒的な美しさを持った満天の星空の元、特別な一夜を過ごすことができます。
八ヶ岳の標高2,330mに位置する当小屋は、当たり一面森に囲まれて何もないところだからこそ、夜は満天の星空を眺める事ができます。小屋のテラスでは、天気さえ良ければ驚くほどたくさんの星々が夜空を埋めつくします。
それはまるで宝石箱を開けたような星空です。
また天の川や流星もよく見られます。晴れた夜には、テラスやテント場のあちらこちらから「あ!流れ星見えた」という歓声が上がります。
肉眼でも十分に楽しめる星空ですが、当小屋では、双眼鏡の貸出を行っております。季節や時期によりますが、スバルや月のクレーター、天の川に散らばる星雲などは、双眼鏡で見るとさらに感動的です。
オーレン小屋 満天の星空タイムラプス(オススメです)
星っていつ見るのがいいの?(時間帯)
見える星は季節や時間帯によって変化します。「夏の星座」「冬の星座」といった季節の星座は、一般にその季節の夕方から夜半にかけてよく見える星座をさしています。
当小屋では、一般の方は夕食後、20時~21時(消灯まで)をオススメしています。
星空撮影の方は、消灯後撮影する方が多いですが、その場合、テント泊の方の就寝の妨げにならないよう注意が必要です。静かにお願いします。
星っていつ見るのがいいの?(日程)
新月の前後2週間くらいが好条件です。
夜空いっぱいの星を見るには、周囲ができるだけ暗いことが条件です。月が明るい晩は、残念ながら満天の星を見る事ができません。
月以外の星や天の川、流れ星などを見たい場合には、できるだけ月の影響を受けにくい、空の暗い日を選びましょう。カレンダーや暦で新月の日を確認し、その前後2週間くらいが好条件で天の川や流れ星を見られるチャンスです。
月が明るい時は月面を観察します。大小のクレーターや月の海、荒々しい地形が手に取るように見えます。
星を見るのに最適な場所は?
小屋の周辺は森に囲まれているので町の光が入ってきませんが、小屋の灯り、外灯などがあるので、
場所を選んで鑑賞してください。
オススメの場所は小屋前のテント場です。目の前の橋を渡った先にあります。徒歩10秒
テント泊の方が居ますので静かにお願いします。
星を見る時に必要な物は?
当小屋のように標高の高い場所では、肉眼でもたくさんの星が見えるので充分に楽しむことができます。
また星座早見盤や双眼鏡の無料貸出を行っていますのでお気軽にスタッフまでお声かけください。
双眼鏡を使うと肉眼では見る事の出来ないさまざまな天体を拡大して観察できるので、楽しみがさらに広がります。
他には、ヘッドライト(足元のみで空は照らさないでください、出来れば赤色ライトがオススメです)
防寒着(山の夜は冷えます、季節に合わせて暖かいアウターを着てください)が必要です。
天の川が見てみたい!
天の川を見るには空が暗いことが条件となるので、月のない晩に楽しんで下さい。
流れ星が見たい!
流れ星は、空の暗い場所であれば一年中いつでも見えます。
でも標高の高い場所では暗い流星まで見えるので、見える確率が格段に高くなります。
当小屋のテント場では、雲の無い日で30分ほどいれば流れ星の見えない日はまずありません。
特にたくさんの流星を見たい場合には、8月のペルセウス座流星群の時期がオススメです。
ファミリーの方の注意点
ヘッドライト(出来れば赤色ライト)について
・お一人様1つは必携です。安全の為、お子様にも持たせてください。
・テント場ではテント泊の方が寝ていますのでテントにライトを向けることはしないでください。
・星空や鑑賞している方や写真撮影方にも向けないでください。
・定位置に来たらライトを消して、目が暗闇に慣れるまで少しお待ちください。
季節に合わせた防寒着が必要です。特にお風呂上りで髪の毛が濡れている時は止めてください。
靴は小屋の貸出サンダルでなく靴をオススメします。
お子様は保護者が手をつないで鑑賞してください。
また大声を出さずに静かにお願いします。
テント場は100張出来るくらい広いですが、ペグなどが張られているのであまり奥には行かない方が
良いと思います。出来れば昼間のうちに下見しておくのもおすすめです。