八ヶ岳だより

オーレン小屋おすすめプラン

小屋番ブログ 登山道整備1

 オーレン小屋では、登山道整備を定期的に行っています。

登山道は、雨水や台風、雪融け後などにより、荒れてしまいます。

治すことで一時的に元通りになりますが、「自然」を止めることはできません。

定期的に点検を行い、早めに対処するのが最良です。

登山道整備は下記3つの方法があります。


1.定期的に水切りを行う方法

※水切りとは大雨時に登山道の土砂が流されないように、谷側に、水の通り道を作る作業です。この作業は、定期的に地道行わないと効果がありません。

当小屋では、歩荷時(頻度としては週2回)、台風前は、念入りに行います。

画像に含まれている可能性があるもの:屋外、自然

写真:水切り(排水溝を作る事)

 

2.荒れた後、応急的に行う方法

※対処法です。山では材料が無いので、土のうを使用したり、ジョレンで水切りを確保する方法です。当小屋では、先代からの言い伝えで、「何があっても登山者の道(エスケープルート)は作れ」と言う事で、仮でもなんとか通れるようにしています。

 

3.計画的に行う方法

※材料をヘリで荷揚げし、水切りや土留め、階段ステップ、橋の架け替えなど作業を行います。期間は数週間かかります。自然とのお付き合いに完璧はありませんが、少しでも長く使えるように治します。

 

 今年、第3の方法を行います。場所は、まだ計画段階なので詳しくはお話しできませんが、

オーレン小屋周辺の山です。

その山は、整備を行わないと、台風時は、登山道が川になってしまい、土砂が流れ周囲の樹々の根っこを洗い、毎年、数本が倒れています。  

 

土留めNo.2.jpg

写真:樹木の根が剥き出しになり、倒れそうな様子


そうなると登山道はどうなるのか???

 

台風時等、登山道が川になり徐々に幅が広がり、さらなる樹々が倒され、いずれは土砂崩れが発生するかもしれません。それを防ぐために、今回の整備を行いたいと考えています。

昨年、北海道にいる登山道整備の先生に、八ヶ岳の麓で講習会を行っていただきました。

その先生は、「登山道は川と思え」と言ってましたがその通りだと思います。

そう考えると対処方法が自ずと見えてきます。

先生から教えていただいた方法を元に、先ずは、「水切り」を行います。その後、「土留め」を行いたいと思います。

詳細は、随時、HP又はFacebook等でお知らせしていきますのでよろしくお願い致します。

近自然工法 合同会社 北海道山岳整備(参考になるサイトです)
http://www.potato.ne.jp/sangakuseibi/index.html  

 

メディア掲載 雑誌「PEAKS」2月号に掲載のお知らせ

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