2020年05月21日
オーレン小屋の手作り社会貢献プロジェクト
オーレン小屋は、八ヶ岳、山小屋を通じて、様々な支援を行っています。
~活動実績~
2020年
9月に「第15回ネパール祭り」開催 予定
2020年05月21日
オーレン小屋は、八ヶ岳、山小屋を通じて、様々な支援を行っています。
~活動実績~
2020年
9月に「第15回ネパール祭り」開催 予定
2020年05月20日
~愛すべき歩荷職人たち
小屋番にとって歩荷(ボッカ)は日常業務です。
主は食材ですが、たまには珍しい物も運んでいます。
山の物資の単価が高くなるのはこんな理由です。運送会社が宅配してくれる訳ではありません。
全部自分たちで荷揚げしています。これ以上の重さや大きさがあるものはヘリコプターを使います。
恒例のパンボッカです。7月の学生登山の朝食用パンをボッカしています。
1箱の重さは大したことがありませんが・・・男性は平均で15~20箱、女性で10箱
担ぎます。シーズン中は数回行います。
どうしてヘリコプターを使わず運んでいるかといいますと、実は賞味期限の関係です。
月1回のヘリでは賞味期限が切れてしまうのが理由です。
歩荷は通常の業務です。
物資の荷揚げ、使用後のプロパンを運んだり、小屋番はなんでも背負子につけて運びます。
右の彼は箕冠山(みかぶりやま)の登山道整備に使う木材を運んでいます。
2m×20cm×5cm 防腐剤付きで1枚約9キロ、 約200枚、男性スタッフ4人で運びました。
長物も荷付けが難しいです。
こちらも近年、恒例になってしまった、トイレ汚泥処理用のタンクです。
この巨大な容器は空でも約30kg。
重さ以上に大変なのはバランスです。立ち上がるのもサポートする人がいないと1人では起き上がれません。
また登山道にある木々の枝を避けて通るのも至難の技です。
これくらいの物を持てれば職人の域です。
左)登山道整備用の道具、燃料を歩荷することもあります。この日は山頂までなので大変です。
右)某テレビ局の取材機材が入ったザック2個(推定50キロ以上!?)
こちらは番外編、稜線の小屋のスタッフです。
稜線はほとんどヘリコプターを使いますが、軽いものは荷下げしています。
左の彼女が担いでいるのはトン袋に入った、発泡スチロールの箱らしいです。
超巨大なのですれ違う登山者もびっくり(;゚Д゚)です。
ちなみに、右側の方は、記念に背負わしてもらったお客さんですw
ここでも重さ以上に難しいのは風です。稜線歩きは風との戦いです。
風にあたると凧のように風力がついてしまうので、天気が悪いときは危険です。
これらは特殊な荷物です。いつもこんなものを背負っているわけではありません(笑)
ほとんどが食材で発泡や段ボールの箱3~5箱担いでいます。
毎週2~3回行っています。
歩荷担当のスタッフは皆、明るく笑顔で挨拶します。
時には挨拶できないほど、重い荷物を背負っていますが決して怒っているわけではないので
安心してください(笑)歩荷は小屋番にとって娯楽みたいなものです。
登り始めは大変だけど、小屋に到着した時、荷物を下ろした時、季節の移り変わりを発見した時、
すれ違う登山者の方と山の話をする時など、やりがいを感じます。
またこれも鍛錬の一環として、遭難救助や病人搬送、海外登山にも活かされています。
これからもいろいろなものを担いでいる小屋番を撮影していきたいと思います。
オーレン小屋 小屋番 岳
2020年04月17日
2020年04月02日
オーレン小屋では軽食もご利用できます。
小屋の前には最大50人が座れるテーブル&イスがあります。
※ここは昔から水場、登山道の十字路という事もあり、宿泊者だけでなく、テント泊の方、立ち寄りの方が多く、休憩や自炊、情報交換の場所にもなり、いつも賑やかです。
沢のせせらぎの音や、野鳥のウソ、ルリビタキ、キクイタダキ、メボソムシクイ、ホシガラス等の囀りを聴く事ができます。
また、カモシカ、ニホンジカ、オコジョ、リス、テン、ヤマネ等が出てくることもあります。
~利用方法~
今年は軽食営業が不定期になります。
詳しくはオーレン小屋までお問合せください。TEL:0266-72-1279
①ご注文は小屋の受付売店にてお願いします(前金制)
②お席でお待ちください。出来ましたらスタッフがお声掛けをします。
③お召し上がりの後は食器を指定の場所まで持ってきてください。
~メニューのご案内~
<ランチ&フードメニュー>
ボルシチ(ライス又はパン、ミニサラダ付) 1,300円
ボルシチのみ 1,100円
カレーライス 1,000円
カレーうどん 900円
牛カルビ丼 1,000円
醤油ラーメン(鶏ガラスープ)900円
おでん 800円
とうもろこしスープ(パン付)700円
チョコレートレアチーズケーキ
&ドリンクセット 900円
(材料がある時の週末限定きまぐれスイーツ)
テイクアウトフード準備中
<ドリンクメニュー>
コーヒー 500円
紅茶 500円
ココア(マシュマロ入り)500円
ペットボトルジュース各種 400円
<アルコールメニュー>
缶ビール(プレミアモルツ、エビス、よなよなエール)700円
缶ビール(スーパードライ・一番搾り) 600円
缶チューハイ(氷結レモン・グレープフルーツ)500円
信州五一ワイン(赤・白)600円
日本酒ワンカップ(真澄)600円
日本酒おやじ酒(純米など地酒)800円
※1日5人限定の酒です。
当小屋では飲みすぎ防止の観点からアルコールのボトル販売は行っておりません。
<その他>
おつまみ・菓子(各種)350円
カップラーメン400円
最後に・・・
オーレン小屋のカフェでは、自然の恵みを使い、夏になると沢でビール、チューハイ、ジュースなどを冷やしています。誰が付けたか今では、それを沢ビール(沢水で冷やしたビール)と呼んで毎年楽しみにしている常連さんがいるくらいです。
夏はスイカも冷やしています。
2020年01月16日
『がんばった君に贈りたい!』
近年、オーレン小屋にはたくさんのファミリー登山者が宿泊しています。
日頃より、愛らしい子供たちの頑張りを見ていて、
小屋でも何かをしたいと考えていました。
そこで、2016年8月11日山の日制定記念の日から、今年5年目
オーレン小屋にご宿泊の小学生以下のお子様限定、
登頂・到達証明書の無料発行を行っています。
山や小屋は次の4つの中(硫黄岳・天狗岳・根石岳・オーレン小屋)からどれか1つ選べます。
証明書の他に小屋のオリジナルクリアファイル付きのお得なサービスです!!
※但し、2枚目の発行や立ち寄りの方は有料500円になります。
ご希望の方は、宿泊の受付時又は登頂後、小屋の受付スタッフにお申込みいただくだけです♪
翌日の出発前に、証明書をお渡しいたします。
写真は、小屋前で証明書授与が行われた様子です。
お子さんは満面の笑みと自信に満ち溢れたキラキラした眼差しで力強く証明書を受け取っていました。その場に居合わせた一般登山者からも温かい拍手をいただきました。
登頂の感想を聞くと「疲れたけど登れて良かった!景色が最高だったよ♪登頂証明書は部屋に飾ります」との事。これからも楽しい登山を続けてほしいです。
こういう場面に立ち会う事ができ、私たちスタッフはとても幸せです。(^o^)/
八ヶ岳オーレン小屋は、これからも、山好きなお子さまを全力で応援していきます!
~小屋スタッフからのコメント~
・2016年の8月11日山の日制定日よりはじめて、300人以上のお子様の登頂証明書授与を行いました!感慨深かったですね。たくさんの子供たちの笑顔に出会えたかと思うと嬉しくて、嬉しくて(*^▽^*)
・登頂証明書授与は、お子様にとってはちょっと恥ずかしいかもしれませんが、
居合わせた登山者の皆さんはとても温かく拍手や声援を送ってくれます。
その光景は私たちスタッフも鳥肌ものです(笑)
「凄いね~」「頑張ったね~」「やったね!」と話しかけられば、お子様も照れながらも嬉しそうです。
山小屋デビュー、登山デビューのお子様に特におすすめです。
※尚、登頂・到達証明書の発行は人数・週末・連休等により、少しお待ちいただく事もございます。立ち寄りの方も有料で発行することは可能ですが、当日の混雑状況で即日発行は出来ない場合もございます。
混雑時間帯:AM11:30~13:00(昼食時)
2019年11月11日
2019.11.04 NHK BSプレミアムにっぽん百名山スペシャル「秋色!こんな山旅がしたい」からの写真
過去のメディア掲載のお知らせ
~2019~
NHK BSプレミアムにっぽん百名山スペシャル「秋色!こんな山旅がしたい」 2019.11.04
・オーレン小屋の馬肉のすき焼き(桜鍋)が4K放送にて紹介! NEW
雑誌「PEAKS」9月号 2019.08.16発売に掲載NEW
LCVラジオ「八ヶ岳山小屋メッセージ」ラジオ生放送 2019.07.25NEW
雑誌「ランドネ」7月号「山小屋でお泊り」に掲載 2019.07.23NEW
山岳雑誌「岳人」夏山2019 とっておきのアルプスへ!に掲載2019.06.06NEW
~2018~
NHK長野「知るしん×にっぽん百名山八ヶ岳」PM19:30~20:00放送2018.08.31
・麦草峠~オーレン小屋(泊)~赤岳までを紹介。
NHK「おはよう日本」(8月11日山の日)AM7:00~8:00にて放送 2018.08.11
・オーレン小屋の馬肉のすき焼き(桜鍋)の紹介。
NHK長野「イブニング信州」PM18:00~19:00にて放送 2018.08.08
・オーレン小屋の馬肉のすき焼き(桜鍋)と小屋主人の親爺さんのお話しを紹介。
山と渓谷社 雑誌「山と渓谷8月号創刊1000号」に広告 2018.07.14
別冊ランドネ「いつか絶対泊まりたい!山小屋」にて掲載 2018.06.19
山と渓谷社 書籍「山登り12ケ月」四角友里 にて掲載 2018.06.18
マガジンハウス 雑誌「BRUTUS」に掲載 2018.06.15
~2017~
テレビ東京 よじごじDays「秋を楽しむ健康登山&山小屋グルメ」2017.09.28
ABC朝日放送「おはよう朝日です」にて放送 2017.09.16
~2016~
山と渓谷社 書籍「新編 山小屋主人の炉端話」工藤隆雄 2016.11.15
abn長野朝日放送「私の手は誰かの翼」にて放送 2016.11.03
NHK BSプレミアム「にっぽん百名山 八ヶ岳」 にて放送 2016.09.19
abn長野朝日放送「abnステーション」にて放送 2016.09.15
フジテレビめざましテレビ「ココ調」にて放送 2016.08.20
雑誌「星空さんぽno.2」に掲載&双眼鏡貸出サービス 2016.07.22
信濃毎日新聞社「八ヶ岳」に掲載 夏本番 山の不思議な話 2016.07.10
他、多数あり。
2019年11月10日
過去のメディア掲載のお知らせ
~2019~
NHK BSプレミアムにっぽん百名山スペシャル「秋色!こんな山旅がしたい」 2019.11.04
・オーレン小屋の馬肉のすき焼き(桜鍋)が4K放送にて紹介! NEW
雑誌「PEAKS」9月号 2019.08.16発売に掲載NEW
LCVラジオ「八ヶ岳山小屋メッセージ」ラジオ生放送 2019.07.25NEW
雑誌「ランドネ」7月号「山小屋でお泊り」に掲載 2019.07.23NEW
山岳雑誌「岳人」夏山2019 とっておきのアルプスへ!に掲載2019.06.06NEW
~2018~
NHK長野「知るしん×にっぽん百名山八ヶ岳」PM19:30~20:00放送2018.08.31
・麦草峠~オーレン小屋(泊)~赤岳までを紹介。
NHK「おはよう日本」(8月11日山の日)AM7:00~8:00にて放送 2018.08.11
・オーレン小屋の馬肉のすき焼き(桜鍋)の紹介。
NHK長野「イブニング信州」PM18:00~19:00にて放送 2018.08.08
・オーレン小屋の馬肉のすき焼き(桜鍋)と小屋主人の親爺さんのお話しを紹介。
山と渓谷社 雑誌「山と渓谷8月号創刊1000号」に広告 2018.07.14
別冊ランドネ「いつか絶対泊まりたい!山小屋」にて掲載 2018.06.19
山と渓谷社 書籍「山登り12ケ月」四角友里 にて掲載 2018.06.18
マガジンハウス 雑誌「BRUTUS」に掲載 2018.06.15
~2017~
テレビ東京 よじごじDays「秋を楽しむ健康登山&山小屋グルメ」2017.09.28
ABC朝日放送「おはよう朝日です」にて放送 2017.09.16
~2016~
山と渓谷社 書籍「新編 山小屋主人の炉端話」工藤隆雄 2016.11.15
abn長野朝日放送「私の手は誰かの翼」にて放送 2016.11.03
NHK BSプレミアム「にっぽん百名山 八ヶ岳」 にて放送 2016.09.19
abn長野朝日放送「abnステーション」にて放送 2016.09.15
フジテレビめざましテレビ「ココ調」にて放送 2016.08.20
雑誌「星空さんぽno.2」に掲載&双眼鏡貸出サービス 2016.07.22
信濃毎日新聞社「八ヶ岳」に掲載 夏本番 山の不思議な話 2016.07.10
他、多数あり。
2018年09月01日
2018年07月28日
オーレン小屋では、普段都会では味わうことのできない圧倒的な美しさを持った満天の星空の元、特別な一夜を過ごすことができます。
八ヶ岳の標高2,330mに位置する当小屋は、当たり一面森に囲まれて何もないところだからこそ、夜は満天の星空を眺める事ができます。小屋のテラスでは、天気さえ良ければ驚くほどたくさんの星々が夜空を埋めつくします。
それはまるで宝石箱を開けたような星空です。
また天の川や流星もよく見られます。晴れた夜には、テラスやテント場のあちらこちらから「あ!流れ星見えた」という歓声が上がります。
肉眼でも十分に楽しめる星空ですが、当小屋では、双眼鏡の貸出を行っております。季節や時期によりますが、スバルや月のクレーター、天の川に散らばる星雲などは、双眼鏡で見るとさらに感動的です。
オーレン小屋 満天の星空タイムラプス(オススメです)
星っていつ見るのがいいの?(時間帯)
見える星は季節や時間帯によって変化します。「夏の星座」「冬の星座」といった季節の星座は、一般にその季節の夕方から夜半にかけてよく見える星座をさしています。
当小屋では、一般の方は夕食後、20時~21時(消灯まで)をオススメしています。
星空撮影の方は、消灯後撮影する方が多いですが、その場合、テント泊の方の就寝の妨げにならないよう注意が必要です。静かにお願いします。
星っていつ見るのがいいの?(日程)
新月の前後2週間くらいが好条件です。
夜空いっぱいの星を見るには、周囲ができるだけ暗いことが条件です。月が明るい晩は、残念ながら満天の星を見る事ができません。
月以外の星や天の川、流れ星などを見たい場合には、できるだけ月の影響を受けにくい、空の暗い日を選びましょう。カレンダーや暦で新月の日を確認し、その前後2週間くらいが好条件で天の川や流れ星を見られるチャンスです。
月が明るい時は月面を観察します。大小のクレーターや月の海、荒々しい地形が手に取るように見えます。
星を見るのに最適な場所は?
小屋の周辺は森に囲まれているので町の光が入ってきませんが、小屋の灯り、外灯などがあるので、
場所を選んで鑑賞してください。
オススメの場所は小屋前のテント場です。目の前の橋を渡った先にあります。徒歩10秒
テント泊の方が居ますので静かにお願いします。
星を見る時に必要な物は?
当小屋のように標高の高い場所では、肉眼でもたくさんの星が見えるので充分に楽しむことができます。
また星座早見盤や双眼鏡の無料貸出を行っていますのでお気軽にスタッフまでお声かけください。
双眼鏡を使うと肉眼では見る事の出来ないさまざまな天体を拡大して観察できるので、楽しみがさらに広がります。
他には、ヘッドライト(足元のみで空は照らさないでください、出来れば赤色ライトがオススメです)
防寒着(山の夜は冷えます、季節に合わせて暖かいアウターを着てください)が必要です。
天の川が見てみたい!
天の川を見るには空が暗いことが条件となるので、月のない晩に楽しんで下さい。
流れ星が見たい!
流れ星は、空の暗い場所であれば一年中いつでも見えます。
でも標高の高い場所では暗い流星まで見えるので、見える確率が格段に高くなります。
当小屋のテント場では、雲の無い日で30分ほどいれば流れ星の見えない日はまずありません。
特にたくさんの流星を見たい場合には、8月のペルセウス座流星群の時期がオススメです。
ファミリーの方の注意点
ヘッドライト(出来れば赤色ライト)について
・お一人様1つは必携です。安全の為、お子様にも持たせてください。
・テント場ではテント泊の方が寝ていますのでテントにライトを向けることはしないでください。
・星空や鑑賞している方や写真撮影方にも向けないでください。
・定位置に来たらライトを消して、目が暗闇に慣れるまで少しお待ちください。
季節に合わせた防寒着が必要です。特にお風呂上りで髪の毛が濡れている時は止めてください。
靴は小屋の貸出サンダルでなく靴をオススメします。
お子様は保護者が手をつないで鑑賞してください。
また大声を出さずに静かにお願いします。
テント場は100張出来るくらい広いですが、ペグなどが張られているのであまり奥には行かない方が
良いと思います。出来れば昼間のうちに下見しておくのもおすすめです。
2018年07月07日
2018年6月9日(土)PM18:30~
八ヶ岳自然と森の学校「山のトラブル対処術」
講師:伊藤岳先生(兵庫県立加古川医療センター救急科医師、日本山岳ガイド協会FA委員)
イベント開催報告をいたします。
※オーレン小屋では安全登山啓発運動の一環で、30年前より、山岳気象、読図講習、
セルフレスキュー、山岳医療の話等の講習会を年1回行なっています。
伊藤先生の講習会は、昨年から始まり2年目のイベントですが、
今年はアウトドアメーカーの「finetrack(ファイントラック)」、
山岳保険の「やまきふ共済会」の協力を得て、さらに素晴らしいイベントになりました。
今年のテーマは、高山病と低体温症です。
始る前に、小屋の親爺さんから、昨年冬山での遭難事故についてのお話しがありました。
低体温症と疲労、登山計画、天候など様々な要因があったかもしれませんが、
山は美しさと厳しさが混在している所、無事に帰ってこそ楽しい登山になるけど、
遭難したら今まで頑張ってきた登山が台無しになる。だから自分で自分の身を守るため、
今日はしっかり学んでほしいという話から始まり、最後は親爺さんのポケットマネーで購入した、
NASAの為に開発された技術を転用して作った保温シートが参加者全員にプレゼントされました。
冬山ではこれで助かるかはわからないけど、夏山や家に帰ったあとでも、災害時にバッグの中に
持っているだけで助かる命もあるかもしれないとの事です。
昨年の冬の根石岳遭難は、もどかしい気持ちでした。
小屋が営業していたら救助に行けたかもと思うと残念です。
親爺さんの保温シートは同じ事が起きないようにお守り替わりだと思います。
伊藤岳先生のお話しですが、
北アルプスの山小屋診療所の話、ヒマラヤ登山、ドクターヘリのお話しや高山病、低体温症の対処方法等分かりやすく説明していただきました。今講習を受けた方から、さらにその先の方へ知識が伝わっていき、山の事故が少なくなればと願うばかりです。
今年は、小屋宿泊者だけでなく、テント泊の方も参加してもらいましたので、より多くの方に、学んでもらいました。
次に、finetrack(ファイントラック)の近藤靖子さんから下記のお話しがありました。
近藤さんは東京渋谷のfinetrack TOKYO BASEのスタッフさんで、オーレン小屋の小屋番を
2シーズンやっていた事があります。
1.汗冷えの弊害とその解消法についてのお話⇒ドライレイヤーの紹介
スキンメッシュをバケツの水につけて、どれだけ速乾性があるかなど実演
2.ウェアのお手入れ方法
洗濯の重要性とオールウォッシュの紹介+試供品プレゼント
<オーレンスタッフコメント>
実は、私(岳)も個人的にスキンメッシュを使っていて、その実用性が分かっているのでお勧めしたいウェアです。
小屋では、主に、小屋開けの積雪時のルート開け、梅雨時の歩荷、フラワートレッキングガイド補佐等稜線に出る時や悪天候、ハードワークを想定した時等にとても頼りになります。
山で生活している私たちでも汗冷えは怖いものです。低体温症は体力を奪うばかりでなく、生命の危険もあるのでスキンメッシュは自分自身を守れるので有難いです。
今回のイベントでは、やまきふ共済会にもご協力いただきました。
小屋では、日頃から山岳保険加入を推奨しています。
安全登山の観点から、安心して登山を楽しむために山岳保険加入は今や常識になってきています。
先まだ加入していない方は是非この機会にどうぞ。
山岳保険は様々な会社がありますが、やまきふ共済会は遭難対策費用等に積極的に寄付を行っています。
八ヶ岳では毎年、登山道整備や案内看板整備等でお世話になっています。
※最後に、今年も、伊藤岳先生に支払う謝礼は、所属するNPO災害人道医療支援会HuMAへご寄付し、災害支援に使用していただくことになっています。
今回も素晴らしい講習会を開催する事ができました。
講師の伊藤岳先生、参加者の皆様、スポンサーの皆様ありがとうございました。
~おまけ~
イベントの後は、伊藤岳先生を囲んで、懇親会を行いました。
地酒がお好きという事で、今回は大七、作、獺祭、オリジナルラベルの付いたワインが並びます。
先生の誕生日が近いという事で、仲間の方が手作りケーキやおやつをご用意、盛り上がりました♪